株式会社LightDoor

LightDoor CASE

弊社でのAI活用事例

弊社もツールを乗り換え二重に課金し、AIに振り回されてまいりました。そこから何をどう変え、どこでつまずいたかを、数字とともに包み隠さず公開いたします。

弊社もAIに振り回されておりました

最初にお伝えしておきたいことがございます。弊社もここに至るまで、ずいぶん迷って回り道をしてしまいました。

時期やったこと
2025年6月ごろChatGPTを無料で使い始める
2026年2月Claudeへ乗り換え、Claude Codeに課金
2026年6月Claudeの課金を続けたまま、ChatGPTにも課金。一部のプロジェクトと作業をChatGPT側へ移管
2026年7月〜Claudeの全社導入を意思決定。AIエージェントを活用し、社内の業務の効率と質を向上。クライアント様への導入支援を開始

2025年6月から並べ直すと、無料で始める → 乗り換える → 両方に課金するという迷走でした。

この間、どちらが良いのか、何にいくら払うべきなのか、はっきりした答えは持てておりませんでした。目に入るのはツールの話ばかりで、自社の業務が実際にどれだけ楽になったのかは、ほとんど測れていなかったというのが実態です。

同じところでお困りの不動産会社様は、少なくないのではないかと考えております。

だからこそ、正しくお伝えしたい

弊社は迷いながらここまで参りました。ツールを乗り換え、二重に課金し、また戻ってきております。その分、どこで遠回りをしたかが分かっております。

クライアント様には、同じ遠回りをして頂きたくありません。何が本当に効いて、何が効かなかったのか。どこでつまずき、何をやらなくてよかったのか。これらを誠実にお伝えすることが、弊社にできる最も価値のあることだと考えております。

本資料は、そのための記録です。成功した話だけでなく、失敗した話も同じだけ載せております。

これからの時代、AI活用は必須になります

AIを使うか使わないかをご検討いただく時期は、すでに過ぎたと考えております。実際に手を動かして分かったのは、AIの活用が遅れれば遅れるほど、成長が鈍化するということ、正しく使わないとむしろ後退してしまうということです。弊社が通ってきた道のりを、5つの段階に分けて整理いたしました。

  1. 質問するAI|2025年
    「これを考えて」「文章を書いて」。調べ物と文章の下書きに使う段階。ブラウザのチャット画面が主戦場になります。
  2. 一緒に作るAI|2026年前半
    「このプロジェクトを一緒に進める」。単発の質問ではなく、案件の前提を共有したうえで相談する段階です。
  3. 仕事を任せるAI|← いまここ
    「この一式を確認して、問題を直して、動くところまで確かめて」。指示の単位が作業から仕事に変わります。弊社が2026年7月に到達したのがこの段階で、本資料の実装はすべてここから生まれています。
  4. 複数のAIを管理する|おそらく次
    「Claudeは開発、ChatGPTは調査と資料、別のエージェントは運用」。役割ごとにAIを使い分け、人はその配分を決める側に回ります。
  5. AI組織を設計する
    人間がすべての作業をするのではなく、人間 → AIマネージャー → 複数のエージェント → 社内データや各種サービス、という構造になっていきます。

多くの不動産会社様は、いまPhase 1にいらっしゃいます

Phase 1のまま「AIは思ったほど使えない」とご判断されるのは、大変もったいないと考えております。使えないのではなく、まだ質問しかしていないという状態だからです。弊社も数ヶ月前まではそこにおりました。

そして、この段階の差は時間とともに開きます。Phase 3にいる会社とPhase 1にいる会社では、同じ1ヶ月で進む距離が変わるためです。

弊社はPhase 1からPhase 3まで、手探りで進みました。AI研修によって、この道のりを確実に、最短で進む方法をお伝えいたします。

弊社での実績|数字で見る

これから記載していく事例は、あくまで3日間で導入したものです。通常業務を進めながら、AIを活用しただけで構築できた事例をご紹介いたします。

3日間通常業務と並行して、構築にかけた日数
271AIに読ませた会議・商談の記録
約27万字そこから作成した運用マニュアル
160,662棚卸しした共有ドライブのファイル(2,963GB)
8AIで自動化した社内業務の本数
0このために採用・外注したエンジニア

あわせて、573件分の運用データを実測し、社内の判断基準を作り直しております。

弊社にプログラマーは在籍しておりません。上記はすべて、AIへの日本語の指示によって構築したものです。

難しいのは構築することではなく、何を構築するかを決めることでした。だからこそAI研修では、初回にお時間を頂き、貴社の現状を伺うところから始めております。

活用事例

弊社が自社で構築した事例です。一人ひとりが自分の手で使うものと、組織全体に効くものに分けてご紹介いたします。

個人での活用

毎朝の確認の自動化

毎朝決まった時刻に、メール・Slack・Chatwork・LINE・カレンダーを横断して確認し、その日に対応が必要なものだけを本人宛に送らせています。パソコンを開いていなくても動きます。

効いたのは時間の節約よりも「見落としがないと分かっている状態で朝を始められる」ことでした。役職を問わず使えます。

スマートフォンからの操作

外出先や移動中に指示を出し、席に戻ったときには終わっている、という使い方です。席にいる時間が短い方ほど効きます。営業のご担当者様には、この形が最も分かりやすいかと存じます。

組織での活用

提供サービスの均質化

弊社で最も規模の大きい案件です。月次の振り返り会の準備は、過去の経緯・数値・言い回しの確認が必要で、担当者の時間を最も消費しておりました。

議事録177本・商談47本・全文文字起こし47本の計271本をAIに読ませ、話し方のルール集/質問応答集/指標基準値/実測データの4ファイル、約27万字にまとめております。

ここで分かったのは、担当者によって言うことが違うという問題でした。

原因は、事実と解釈が混ざっていたことでした。実際に測った結果(事実)と、社内で語り継がれてきた感覚(解釈)が、同じ顔をして会話に出てきていたのです。

変わったこと

担当者が違っても、同じ判断になりました。「これは良い」「これは物足りない」の線が1本に揃い、お客様へのご説明がぶれなくなっています。

ここで得た最大の教訓

AIに過去の記録を読ませるとき、記録に書いてあることをそのまま正としてはいけません。

議事録は、確定前の社内の感覚が語られた場でもあります。そのままAIに反映させると、実測で作り直したはずの基準が、読み進めるたびに古い数字へ戻ってしまいます。

そこで読解ルールに「議事録からは言い回しを拾う。数値基準は拾わない。数値は実測データからのみ取る」と明記いたしました。

納品資料の自動化

資料作成ももちろん自動化が可能です。特に弊社は、LIFULL様の案件を協力会社として担当しております。上場企業様とのお取引では、納品資料や検収書を定められた形式で正しく収める必要があり、このバックオフィス業務に時間がかかっておりました。

自動化した結果、月間5時間かかっていた業務が、1時間で済むようになりました。毎月同じ手順で回っており、人が行うのは出来上がった資料の確認のみです。

ファイル整理の自動化

最も分かりやすく、効果がその場で目に見える案件でした。160,662件・2,963GBを全件走査し、1,521件・11.06GBを削除しております(失敗0件)。

消す条件は厳しく設計しました。同じフォルダに同名・同サイズの原本があり、かつ中身を1バイトずつ照合して完全に一致したものだけです。一方で、原本が見つからない845件・16.1GBはあえて残しました。機械で判定できないものは、中身が分かる人が判断する。ここを分けております。

自動化しなかったこと

自動化の質は、どこまで任せたかではなく、どこで止めたかで決まると考えております。

  1. クライアント様への送信
    納品資料は自動で作成されますが、送信は自動化しておりません。宛先は人が目で見て貼ります。複数社が同席するチャットへの誤送信を防ぐためです。
  2. 消してよいか判断がつかないファイル
    ファイル整理の自動化で、原本が見つからない845件・16.1GBは削除しておりません。自動化で最も怖いのは、消してはいけないものを消すことです。判定条件を厳しくし、迷ったものはすべて残しました。
  3. 数値基準の採用
    AIが議事録から拾ってきた数字を、そのまま基準にはいたしません。必ず実測データを経由し、人が確認したうえで採用する手順としております。
  4. メールを既読にする操作
    毎朝の自動チェックは、読み取りのみを行う設計です。返信もカレンダー登録も行いません。ラベルの操作も一切禁止しております。人が後から自分の目で確認できる状態を残すためです。

つまずいたこと

本資料で最もお役に立てる箇所と考えております。いずれも事前には分からず、実際に手を動かして判明したことです。

1. 機密情報を指示書に書くと、無関係な作業でも読み込まれる

最も危険なつまずきでした。具体例で申し上げます。

従業員の年収。面談で伺った個人的な悩み。次の人事の構想。いずれも通常は、社長の手元だけにある情報です。

ここで「AIに把握させておいた方が相談しやすい」と考え、社内共有のフォルダに置いたとします。すると、そのフォルダで作業する社員のAIも、同じ情報を読みます。社員は通常の資料を作っているつもりでも、AIの手元にはその情報が載っている状態になります。

さらに、AIに読ませる指示書は作業のたびに全文が読み込まれます。そこに書いた情報は、まったく関係のない資料を作っている最中にも、毎回AIの手元に載り続けます。

AIは、置いてある情報を読む相手を選びません。読ませたくない相手がいるのであれば、置く場所を分ける以外に方法がありません。

対処:機密情報は指示書に書かず、フォルダごと物理的に分離いたしました。共有ドライブとは別に、限られた人だけがアクセスできる場所へ専用フォルダを用意し、その中でのみ相談する運用としております。

この設計は後から直すことが難しいため、最初に決めるべき項目です。

2. 自動化できないときは、やり方そのものを変える

資料づくりを自動化しようとした話です。当初は、資料をAIに画像として作らせ、Googleスライドに貼る方式で運用しておりました。ところがデザインが安定しません。同じ指示を出しても、毎回レイアウトも文字量も変わります。

そこで、崩れを防ぐための運用ルールを足していきました。

  • 1枚あたりの字数を決める
  • 1枚ずつ依頼する。まとめて頼まない
  • 毎回、見本の画像をファイルで添付する
  • 文言は一字一句そのまま使わせる
  • 修正は2回まで。3回目に入るなら中身を見直す

制約を増やすほど、依頼そのもののコストが上がっていきました。しかも検証の過程で、禁止事項を足すほどかえって質が落ちることも分かりました。条件をすべて外したときに、最も良い結果が出たのです。

5回検証しても、合格水準には届きませんでした。

ここで、「どう指示するか」を直すのをやめました。代わりに「そもそも何で作るか」を変えました。スライドに貼る画像ではなく、Webページで作る形に切り替えたのです。

結果、5つのルールが全て不要になりました。字数制限も、1枚ずつの依頼も、見本の添付も、修正回数の上限も。いずれも1枚の画像という小さな器に収めるための対策だったため、器が変わった時点で存在理由がなくなりました。

ここから得た教訓

やりたいのに自動化できない作業に出会ったら、指示を工夫し続けるのではなく、やり方そのものを変えられないかを先に考える。

AIの出力が安定しないとき、多くの場合はルールを増やして対処したくなります。しかしルールが増え続けるのであれば、直すべきは指示ではなく作業のやり方の方であることが少なくありません。

ここから分かること

AIに振り回されていた状態から、AIと一緒に仕事ができるようになるまでに、弊社が確かだと考えている4点です。

01

AIの活用は必須

「AIは思ったほど使えない」というご判断の方ほど、AIの使い方を覚えるだけで、業務の効率も質も格段に向上します。そして、導入が遅れれば遅れるほど、競合との差は開いていきます。

02

効くのは「何を教えたか」

同じAIを使っても、自社の前提を教えてあるかどうかで結果がまったく変わります。差が出るのはAIの性能ではありません。とくに実測した事実と、社内の解釈を分けて教えられるかが分かれ目になります。

03

止める場所を、先に決める

機密情報をどこに置くかは、後から直すことが最も難しい部分です。どこまでをAIに任せ、どこから人が確認するのか。この線引きも、動き出す前に決めておく必要があります。

04

できないなら、やり方を変える

自動化できない作業に出会ったとき、指示を工夫し続けても解決しないことがあります。ルールが増え続けるのであれば、作業のやり方そのものを疑う方が近道です。

最後に

振り返って最も無駄だったのは、どのツールが良いかを比べていた時間でした。効き始めたのは、業務が何時間減ったかを測るようになってからです。

本資料に挙げた内容は、特別な技術で構築したものではございません。弊社にプログラマーは在籍しておらず、すべてAIへの日本語の指示によるものです。

難しいのは構築することではなく、何を構築するかを決めることでした。だからこそAI研修では、初回にお時間を頂き、貴社の現状を伺うところから始めております。

お問い合わせ先

本資料に挙げた内容を、貴社の業務に合わせてお渡しするのが、弊社のAI研修です。提供内容、進め方、料金体系は別資料にまとめております。

▶ 不動産会社様向け AI研修のご案内(初期構築 + 実装サポート10時間)

会社名株式会社LightDoor
本社住所東京都港区芝4-7-1 西山ビル6階
代表取締役澤井 慎二
電話番号050-3196-4281
メールsawai-shinji@lightdoor.co.jp
事業内容SNS運用代行/SEO対策・コラム記事制作/Web広告運用/HP・LP・チラシ制作/AI活用 導入・構築支援/RPO支援

株式会社LightDoor/不動産業界特化・自社集客・AI・RPO支援。累計支援実績100社以上、サービス継続率90%以上。

本資料に記載した実装内容・件数・分量は、いずれも弊社社内での実績です(2026年8月時点)。運用指標の具体的な基準値は、守秘のため記載しておりません。